01/30/2009    シンデレラじゃない!
幸せは

たぶん

きっと

そうね

つかの間

シンデレラ・リバティ

懐かしの鈴木聖美、
ソウルフル。

日雇い派遣に出てた頃、
そりゃもう毎日、あっちの現場こっちの現場と
朝も早よから回されておりました。
たいがい、モノ扱いです。
最初の頃は解体工事とか
マンション建築のコンクリ打ちとかも行ったな。
けどあれ、派遣で認められてない
業種じゃなかったっけ。
給金から「保険協力費200円」とか
引かれてたけど協力ってなにかしら?
誰かがよそで死んだ時の見舞金の
積み立てかしら。
だったら保険じゃないじゃん。ねえ?

ま、深く考えてなかったけど。
差っ引かれる200円より
手元に残る5000円の方が
大事だったから。

派遣会社に人数伝えて
必要な数だけ寄越させる
依頼主にしてみりゃやっぱり
「雇ってやって」んだから人夫、
平気で足蹴にしますわな。
いろんな業種回ったけど
職人系にそう言うの多かった。
勘違いしてんぞあんたってよく思ったけど、
こっちは職人見習いじゃないんだから
道具の扱いなんか知るかよ。
なんせお坊ちゃん育ちなんで。
引っ越し屋で一度あったけど、
事務机の運び方わかってないって
ケツ蹴られたよ。運び方なんか分かるか。
オレは机でモノ書いても、
運んだことなんかめったにねぇよ。

ある日、電気設備の一人親方に付いて
尼崎のとある工場に行った。
70くらいの親方と二人で小さなワゴンに乗って、
クーラーの設置のバイトだった。

鉄工場の事務所や休憩所に
全部で3つくらいクーラー付けたら
昼前に全部終わっちまった。
けど契約では仕事は午後5時までだった。
だいたいこういう場合、業者ってのは
1日分の給金出すから、
予定より早く終わったら
ムリクリでも雑用作って
やらせようとすんのな。
元、取らなきゃって思うんでしょう。

兵庫の産廃工場行った時、
言われてた仕事が早く終わって、
ああ早く帰れるなと思ってたら
「出した金の分、便器洗ってこい」って
雑巾投げられたよ。
ま、給金分洗ってやって、
あとでクソして流さずに帰ってやったけど。

片付けながら親方がボソッと言った。
「あんたのおかげで早よ終わった」って。
親方、それからラーメン屋で
メシおごってくれて「おおきに」つって、
チェックシートに「終了午後5時」って
書いてサインしてくれたよ。

思ったな。
あぁ、オレって今、シンデレラ、つって。
幸せだったね。
親方の跡、継ごうかと思ったくらい(やや誇張)。

もうずーっと派遣切りの話ばっかし
ニュースで流れてますね。
切られた人の辛さって、
とにかく金のことが第一だけど、
もっと大きいのは
「悔しさ」だ。

一瞬(つかの間)シンデレラにさせてくれたら、
人間は、半年、辛抱できる。

「悔しさ」知らない人らが政治やってんのに、
解決なんかするか。

あ、考えてたら急に腹立って来たけど

なんで劇場に居着いてるスタッフとかって
あんなに横柄なんだろ。
全部とか言わないけど7割方は
「劇場使わせてやってる」って顔するもん。
とくに関西の公共のホールはほとんどそうな。
だから本番やるのイヤになるんだ。

芝居やってるこっちが使用料払って、
それがおまえらのギャラになってんだろ。
「管理費」とかって「保険協力費」と
変わらんだろうが(海外の劇場なら、
そこのスタッフが演目見て
「ここでやってくれて光栄だ!」とか
オーバーに言うぜ。
ま、外人特有のパーティージョークかも知らんけど)。

そんな空気の劇場で芝居やってて、
ヒロインらしいヒロインなんか出てくるか。
おかげでみんな引っ込み思案ばっかしだ。

シンデレラって、繊細なんですわよ。
01/24/2009    チェンジじゃない!
シャンプーハットとサバンナなら
3時間くらいずっと見ていたいが、
サバンナが最近はメジャーになって
きたので、
ず〜っと大阪から出ようとしない
シャンプーを私はずっと見続けたい。

土曜日の朝、テレビをあちこち見ていると、
ヤラセで有名になった関西テレビのワイドショーに
またあのおっさん出てた。
なんとか研究所代表とかっていう胡散臭い
おっさんで、この人が「世界情勢」の解説
すると必ず自分の「情報源の凄さ」を自慢するので
面白い。

「昨日、首相官邸の私の友人から聞いたのが・・」
「米国国防省にいる私の知り合いから連絡が入り・・」
「イスラエルの政府幹部、私の友人ですが、この人から・・」
とかばっかし言うてる。

いいな、顔広くて。

なんせ、「世界の機密情報はすべて私のもとに
集まってくる」らしく、今朝は
「オバマ大統領はなぜ
就任演説でYes,we canを言わなかったのか」
について得意げにベラってたけど、
「三日前に米国国務省の友人と話したときに、
それがなぜか教えてもらった」って。

出た。今日は国務省か。
さりげなく出してくるあたりがニクイね。
けど毎回、さりげなさすぎて
いい加減、全然、さりげなくなくなっちゃってるけど。

「彼が言うには・・・本当はNo,we can'tなのですよ!!」。

・・・・そんなの、わざわざ米国国務省の友人
(相当、上の人間つってた)から聞かなくても
いいんじゃないの。

(そういやこの前、モー娘。オタク(同時に羞恥心の
おっかけでもある)の平野君(若い役者)から、
「”手紙”に主演された相葉弘樹さんが、
今年の新しい”戦隊モノ”に”○○ブルー”として
出演されます!!」って、レアな情報がいきなり
メールで送りつけられてきた。
オレの情報源はこのレベルか。
いかん。オレも米国国務省の友人を作らねば。)

話は戻すが
この青山って人と、もう一人、山本とかって、
やったらクソエラソウな物の言い方する品のないおっさんも
出てんだけど、この人ら出すって時点で
このテレビ局のウソ臭さが強まって、いい感じだ。
評論家にとりあえず「世界は危機だ!!」って言わしてりゃ
「問題意識、持ってるだろ?」みたいな顔できるもんなあ。

政治評論家って、危機を煽ることをメシの種にしてる。
「あそこの食い物がうまい」つって、
どーでもいいことで飯喰ってる人も評論家。
けど、そんなインチキな人たちのクソコメントより
シャンプーハット小出水の
「オーマイガットツギャザー」の方が
百万倍、聞く者を幸せにチェンジさせると、
私は信じる。

ずっとこもりきりでもう3週間。
順番にやってくる締め切りを
ひたすら乗り越えつつ・・・。しかし。
このままだと本当に身体が腐ると思い、
近くのスイミングクラブに入会しました。

先週、初めて泳ぎに行って
30分休まずひたすら泳ぎ続けたら
帰りの坂道、登れなくなって
次の日一日、動けませんでした。

負けてたまるか、イエスウイキャン。
01/16/2009    崩壊じゃない!
95年の1月16日の夜は
三宮の北野で本番やってた。
で、打ち上げ終わって次の日の朝、
寝てたらジューサーの中に放り込まれた
みたいにシェイクされた。

その瞬間、覚えてるのは
「今、死ねない!!」だった。
なぜそんなこと思ったかというと
タンスの上に潜めてあった
山のようなエロ本やらビデオやらが
飛び出してきて、
かき回されてる身体の上に
バッサバサと落ちてきてるのが
ヒシヒシとわかったからである。
だって若かったからね。
28歳の肉食獣だったし。
一人暮らしだったし。
いっぱいあったのよ、妖しい冊子が。
でもさー。
ここで死んだらさー。
死体運び出す時、絶対、笑われるだろ。
つうか、エロ本に埋もれてるの
発見されたくないし。
性癖バレバレだし。
「それだけはイヤあ!!
堪忍してえー!!
ひいー!!」という、
昭和エロ漫画風の
強い抵抗の叫びが
あの震度7からの
奇跡の生還の支えになったのである。
ステキやん?
さあ、思いきり、感動してください・・・。

住んでたのが三宮だったから、
「グラウンドゼロ」にいたような
感じだった。
ま、阪神全体がグラウンドゼロだったんだけど。

しかし、身内に命を落とした者は
いなかったし、
ど真ん中にいながらどこか
他人事、みたいな気分が
あったのは事実である。
勤めてなかったし。
今とそんなに変わらない生活
してたから。
ただ当時やってた劇団を
ヘラヘラ続けられる場合でもなくなり、
使ってた劇場や稽古場が潰れたり、
昨日まで友好的だった地元のラジオ局が
一切、そこから断絶しちゃったりしたから
そういう意味で「キツー」と
思ったけど。

そりゃまあ、
14年、
いっぱいの涙も
いっぱいの辛さ哀しさも
見てきたつもりだけどさ。

よく周りの人に
いかにあの震災で痛い目にあったかを
説明するネタがあるのだが。
震災の前の週にNHK(神戸放送局制作)
で放送された『今年に賭ける人物』っていう、
今の「情熱大陸」みたいな番組でオレは
ドーンと特集されてたのだ。
で、オレの次の日はなんと
イチロー(当時オリックス)だったのだ・・・。

まー。あのままもし震災なかったとして、
今、オレがイチロークラスの
劇作家(って、そんなのおらんか)に
出世してたかっていうと
それはまったくありえないんだけど。

ただ、震災一週間前までは
それくらい「期待されてたホープ」だった、
ってことですよ。
(ちなみに去年の一月、NGKでやった
『チンピラエレジー』って芝居を
イチローさんがお忍びで見に来はった時、
やーどうも、私あなたと「賭けてた仲間」です
って握手求めようと思ったけど、
関係者とかSPに袋叩きに合いそうだったので
やめた)。

明日、14年目の1・17である。

よく考えたら、
震災でにっちもさっちも行かなくなってる間に
震災離婚をテーマにして書いた
「パウダア」が、書いて10年経って上演され、
おかげで脚本料もらい、次の年に賞をもらって
それで賞金もらった。
だからなんだかんだ言って、
ぜーんぶ食い扶持なくしてたオレが
今、本書きでなんとか
メシ喰えてんのは、そもそも
「パウダア」のおかげでは、ある。

今年の夏から始まるドラマは、
「財政破綻寸前のとある町」を
舞台にしている。
かいつまんで言うと
「崩壊した町」の話である。

この作品を一緒に作っている
ディレクターさんは、
「『パウダア』をイメージして
書いてください」とおっしゃる。
「菱田さんがあれで書いたように、
”崩壊と再生”をテーマに描きたいのです」と。
そう言っていただくことが
いかに作家冥利に尽きるかと
感じつつ、その反面で
デスクの人と脚本料契約
の打ち合わせとかしてると
ああ、オレはどうもこの14年、
「崩壊」でメシ喰ってるんだなあ、と
思ってしまう。

しまいに崩壊作家って言われるかしらん。

そういうつもりはないんだけど。

だけどちょいとした
後ろめたさはずっと持ち続けようと
決めている。
そういうのがあれば
これからも
書いていけると思うんすよね。

今日は徹夜で別のもんを書くので
明日の、あの時間は起きてるはずです。

いやらしい本は
さすがにもう持ってない。
備えあれば憂いなし。
01/01/2009    謹賀新年‐1
20090101163127

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年もまるっきし年賀状出しませんでした。
年明けすぐに一斉メールで軽く片付けようと
したらさすがに似たような考えの人が多いらしく、
午前3時過ぎまでずーっと
「送信できませんでした」が続きました。

昼過ぎに起きて、
雪の中、一人で墓参りに行きました。

今はお墓の近くの喫茶店で
資料広げて途方に暮れてるところです。
せっかく落ち着いたのに
あと30分で閉店だそうです。
早急に次の店を探さねば。

仕事始めるのも本屋で本を探すのも、
我に帰って頭が動き出すまで
最低一時間かかるのに。
締め切りは1月5日。
そろそろ追い込まれております。

窓の外は雪から雨に変わったようです。
残念ながら傘は持っていません。

BGMはドゥービーブラザーズです。
「ロング・トレイン・ランニング」から
「チャイナ・グローブ」に変わりました。
いい店だと思いました。
しかしたぶんこのまま仕事できずに
閉店を迎えそうです。

今年もまた
落ち着きのない毎日になればいいのに。
早く、年中ずーっとウロウロしてる
「住所不定の人」になりたいと願います。

皆様、どうか健やかにお過ごしくださいませ。