06/30/2007    入替考-1
6月ももうおしまいで、うまい感じでいろんなもの
が入れ替わる。『暖流』も『くれない三度笠』も終わり、
明日は『負けてもイギョラ!』の千秋楽。
ここ1年くらいで動いてた全部が終わり、替わって新しい
ものが始まっていく。
明日は朝から8月『踊るシジフォス!』の稽古。
そいつが終わってから、『イギョラ』の最終公演を覗きに行く。

始まって終わって、終わって始まって・・・。

実は10月に、もひとつ大きな芝居をやる予定で、
そっちはワッハホールの目と鼻の先の劇場である。
ありがたいことで、今のところ、来年の8月あたり
までの企画が数本、同時進行していて、たぶんとうぶん
始まって終わって始まって終わって・・・が続くんだろうな。
いや、ほんとにありがたいことです。
けれど、ちょっと疲れました。3つがドドッと終わったので、
切り替えして乗り換えるのにちょっと身体が・・・。

あ・・。明日、打ち上げか・・・。
朝から役者40人相手に7時間稽古して、そっから
ミナミに飛び込んで、か・・。

はいはい、ここから泣き言泣き言〜〜〜・
打ち上げ・・・キ○イなんだよなあ・・・。
ニコニコすんの、キ○イなんだよなあ・・・。
芝居終わって、浮かれてニコニコすんの、キ○イなんだよなああ・・。
酒飲んでる人と芝居の話すんの、ほんと、キ○イなんだよ
なあああああああ・・・・・。
それでホン、書く力がもっと伸びるならいいけどなあ・・・。
そんなんで、伸びないもんなあああああ・・・・・。
けど、1年に一回だから・・・・。しゃあないなあ・・・・。
ああ・・・・。
いくら好きだからって、カルピスばっかり飲んでんのも辛いじぇ?

あ。けどカルピスうまいなー。夏はやっぱカルピー一気飲みの
季節だなあ。
だれかさあ、居酒屋ばっかりアホみたいに作っとらんと、
『カルピス飲み屋』っての作ってくれませんかねえ。
いいなあ、カルピス飲み屋。
串カツと〜・・・。キンキンに冷やした初恋の味・・・。
いいなあ・・・。
ビアガーデンなんかも、もういらんぞ。
誰か、ピス・ガーデン(ちょっと妙だな。カル・ガーデンに
しとこ)、作ってよ。
「ぷふぁ〜〜〜〜!!!きくうう!!!」とか、
大ジョッキ生カルピー飲んでから大声で言いたいわあ。
先輩後輩がカルピス酌みあいつつ・・・。
「部長の考え、おかしいっすよ!!!」みたいな。
おまえ水7:カル3。オレはカル4でちょっと濃い目。
ぐいぐいカルピスのボトル空けながら、
「おまえの演技には必然性がないんだよ!!」なんて。
いいわあ、カルピス演劇論。

マグノくん。
終わったねえ、暖流。
終わったなあ・・・。暖流。海辺で終わったなあ・・・。
それにしても山田純大さんの人気沸騰だなあ・・・。
そういや、山田さんは『妻をめとらば(マキノノゾミさん作・
宮田慶子さん演出)』ってお芝居に出てはったんだな。実は
新歌舞伎座で上演した時、そのリハーサルを見せてもらってたん
ですけど、その時、あんまり気に止めてなかったです。
だって、その時はあーんな、男前とはわかんなかった。
新歌舞伎座、デカくて表情までは見えないんで。
暖流で、なんかドーンとぶち上がった感じですねえ。
かっくいー。ねえ?皆さん。

LEOのDAD様。
ええ?息子さんですか。
へー。ほんとに?
それはそれは・・・。またなにか書いてもらってください。
女性関係以外の質問はぜんぶ答えます(教育上、よろしく
ないことは秘密です。よろしくないことばっかり
やってますが)。
私は今日、娘と二人で、ナンバで串カツ食ってました。
カルピス飲みながら・・・。
あ。ヘブンは、たぶん来年やります。
決まったらまたご報告します。

ではまた皆さん、ご機嫌よう。











06/28/2007    イギョラ考‐1
20070628155926
まもなく決戦開始です。
06/27/2007    御礼考-2
『暖流』や『くれない三度笠』以降、いろんな方から
メールで激励・応援・叱咤・ご意見を頂くことが激増した。
不特定多数の人に知られるということはなるほど
こういうことかと思うが、本当にありがたいことであります。

あ、例の拍手ブログで、ひとつご質問いただきましたが、
その答えです。”梯子考-3”チョコレートの指定銘柄は、
「マーブルチョコ」でありました。
いかつい顔つきの40男がマーブルチョコ1本握り締めて
レジに立ったら、99ショップのおねーちゃんはやや引き気味
でありました。が、勇躍帰りましたところ、チョコを希望
されたご本人はテレビの『シュレック』に全神経集中なさってて
あまり「決死の」チョコにご関心召されませんでした・・・・。

また機会を見て書こうと思っていましたが、
長らく主戦場にしていた新今宮の小劇場・アートシアターdBが、
「フェスティバルゲート」の閉館に伴い、閉鎖されること
になりました。
僕は丸4年ほど、この客席数90ほどの小屋で、それこそ
毎年、アホほど公演を打ってきたのですが。
今年は1月からバタバタと外部の作業が続き、結局、
昨年10月に『蟹京都』をやったのが最後になってしまい
ました。
これについては色々と考えることがありすぎて、また
じっくりと書きたいのですが・・・。

で、よく考えたら、今年の半年間にやった3本の舞台だけで、
この4年間、dBに見に来て下さったお客様の数の、軽く50
倍の方に「菱田が書いた芝居」を見ていただいたことになるのです。

数というのは不思議です。
ドラマだって、昔書いてた関西ローカル局のドラマと
全国ネットの『暖流』とでは、視聴者の数なんか天と地ほどの
違いがあるわけです。反応が激変するのは当たり前なのでしょう。

今年8月にやる『踊るシジフォス!』は、1晩のみの公演で
3000人のお客様に来ていただこうとしてるのですから、
それだけで『蟹京都』何杯分になるか。
本当に想像つきません。
またいろんなご意見をいただけたら幸いです。

今決まっているだけでも、これからまだまだ劇場は大きく
なりそうです。ひとつひとつが、勝負です。
しかし、たとえ小屋が大きくなろうと、関わる人が多くなろうと、
今後も物を作る気分というのは、あの小さくて真っ暗なdBで、
役者の数の方がお客さんより多いのなんかザラで、しかし
”やり続ければいつか人は振り向いてくれるんだ”と強く信じてた
時と同じテンションでやっていきたいと思います。
なにとぞ、宜しくお願い致します。
(アートシアターdB関係者様。いつもご迷惑おかけしてきて
申し訳ありません。新しい劇場が決まったら、ぜひ菱田に
『蟹京都』『死んどる場合か』『涙形』の、菱田の芝居
フルコース3本勝負をやらせてください。お願いします。)

明日からの、大阪ナンバ・ワッハホールでの舞台
『負けてもイギョラ!』をご覧いただける方がおられましたら、
またぜひご意見くださいませ。
今回は、戦後12年目の”日本のプロレス”の設定を使いながら、
「民族のこと」について書いてみました。
日本と韓国、そして北朝鮮の間の話、です。
ドラマや商業演劇ではきっと扱えないヘビーな題材ですし、
キャパ350のワッハでやるのもギリギリ、の内容だと思います。
笑いながら、考えていただけたらと思います。

さて。
無事に大阪公演が終わった『くれない三度笠』ですが。

いやあ、神妙なことも書いたが、ベタに言うと、ほんと、
我ながら「ミーハー根性」炸裂させることの多い公演でした。

天童さんや!!!!!!去年も紅白、出てはったがな!!!
大学浪人してブラブラしてた時、ラジオでよう「とんぼり人情」
聞いたがな!!!!
・・・穂積隆信さんやあ!!!「積木くずし」も見てたけど、
わしらは断然「飛び出せ!青春」や!!!!
山口崇さん!!!「クイズ・タイムショック」や!!!
「タイムショック」はカガタケシやないでえ!!!なんせ
山口さんやがな!!!!!
桜木健一さん!!!「刑事くん」やで!!!!!!
佐藤蛾二郎さんは「男はつらいよ」やでえええ!!
ひいいい!!!!テンション上がる!!!!!!!
・・・・みたいな。
なんせ素人丸出しでした。
いやあ、幸せでしたなあ。

その中でも、個人的に盛り上がったのはやっぱり汀夏子さん
ですなあ。
じゅんこさ〜〜〜〜ん!!!!!!!!
まあ、なんですな。これでも、じゅんこさんの宝塚時代の
舞台は、死ぬほど見とるさかいに。
「丘の上のジョニー」にい、「星影の人」にい、もちろん
「ベルバラ」にい。初めての女役の「風とともに去りぬ」も
しっかり見ましたがな。
「春風の招待」なんか、今でも歌、歌えまっせえ。
そら、退団公演なんか、たぶん5回くらい見てますわ。
私、まだ小学生でしたけどな。身内が、当時新入生でしたよって、
そら、びっくりするほど汀・麻実時代は劇場連れて行かれました。
「去りゆ〜きし〜〜君がた〜〜めに〜〜」とか、まだ歌えまっせ。
子供心に、あの頃のスターっぷりにはおののいとりましたが、
それが本書きになって、まさかじゅんこさ〜〜〜んの芝居、
書かせてもらうと思いませんがな。そら、緊張しましたわ。
顔合わせの時、かくかくしかじか、お話させてもらいましたが。
身内の話したら「ええ!!!!!」と驚かれてはりましたわ。
そらそうだっしゃろなあ・・・。
「あの子(ワシの姉ね)、今どこ?!ええ!!専科!!??」
みたいな。
直接お会いした汀さんは、こけそうになるほどお綺麗で、
『くれない三度笠』は実に汀さんの女壷振り師の登場で
奥行きが出たと思います。
仕事とはいえ、実に嬉しいことでありました。いやあ。
ちなみに、10月に汀さんとジョイントリサイタルをされる
洋あおいさんは、『負けてもイギョラ!』に出演されます。
こちらもミーハー丸出しで、明日劇場に行こうっと。

さ。
9月は、新宿コマ、見に行こうっと。
ちゃんとチケット買って。
あ。去年のモー娘。の「リボンの騎士」以来だな、
新宿コマ。楽しみだ。しかも、今度は自分のホンだぜ。

さあさあ。今から、東京行きの貯金しなきゃあ。

がんばりましょー、ね。


8月12日・大阪城野外音楽堂公演
「踊るシジフォス!1615」のキャストなど
情報詳細が決定しました。カテゴリー「踊るシジフォス!
情報」でご覧下さい。
06/26/2007    御礼考‐1
20070626191235
大阪、新歌舞伎座公演、本日無事千秋楽を迎えました。ありがとうございました。


人間には「分相応、不相応」という言葉がある。
それが自分に相応しいか、相応しくないかという境目を
把握することが、生きてくのにはなによりも大事なことだと
思っている。
例えば、懐に50万持ってて、ふとタクシーに乗って帰ろうかと
思った時、「自分より遥かに年上の人に運転させて偉そうに
乗るワンメーター」が、自分に相応しいか
相応しくないか、考えなくなったらもうお仕舞いと思う。

「それはおまえがやっていいことじゃない」という
言い方は、差別とも階級とも格差とも一切関係がない。
もしかしたら恥の感覚かも知らん。

この国で、街中でベンツ乗ってるやつの顔見たら
たいがい、品ないよな。見事にな。
まあ、ベンツなんか地上げ不動産屋とヤクザって、
恥知らずの代表の好物だから仕方ないけど。
例えば昔、ジャガーは、購入希望者の素性を調べた上で
売るかどうかを判断してた。
たとえ金持ってようが、「ジャガー乗るのに相応しくない者」と
判断したら、絶対に売らなかった。
でもこれは断じて差別じゃない。
こういう感覚がなくなったから、堀江なんてのが出てくる。
けど今はホイホイ売るみたいだな、ジャガー。資本が
アメリカに変わったから。
安い車になったもんだ。

本題だけど。
「新歌舞伎座の脚本を書くという仕事」は、
菱田にとってはまだまだ「分不相応」だった。
まだそんな”顔”、じゃなかった。
骨身に沁みた。
だけど、恥かく覚悟でやらさせていただいた。
そんで、やっぱり思い知らさせていただいた。
顔、洗って出直してきなっ。

甘えさせて下さったスタッフの皆様に、深く感謝いたします。

とうぶん、こういう分不相応な真似はできないと
思います。
もっと「相応しい」書き手になれるよう
努力していきたいと思います。
いや、たとえそれなりの経験を積んだとて、
自分の持っている「品格」が相応しくないと思ったら、
歴史と格式に向かい合う仕事は、簡単にやらないでおこうと
思います。

天童よしみさんは、どこまでもどこまでも、
果てしなく優しく、高潔な品のある方でした。
僕は一生、感謝しなければなりません。
本当に、ありがとうございました。





06/25/2007    梯子考‐3
20070625204309
午後7時。再び新歌舞伎座に舞い戻る。地下大食堂にて打ち上げ豪華絢爛立食大パーティー、参加者100名以上!…乾杯から10分で食えるだけ食って速攻、逃亡、無事脱出成功。…酒も会話も宴会も大っ嫌いだ。オレは一刻も早く帰りたい。なぜなら、娘が「チョコ買ってきて」っつうもんで。…これが本日最大のミッションである!
06/25/2007    梯子考‐2
20070625204109
午後3時。新歌舞伎座近くのなんばパークス裏にある稽古場にて、今週木曜日開幕『負けてもイギョラ!』通し稽古へ。写真は今回『懐かしの名レスラー・遠藤栄吉役』、吉本新喜劇の名優、青野敏行さん。
06/25/2007    梯子考‐1
20070625203621
午前10時半。大阪ナンバの新歌舞伎座。初日以来久しぶりに。明日千秋楽。少しだけ覗き、打ち合わせに向かう。
20070621161332
・・・・果たして、日疋、啓子、吟花の三角関係の行方は!?第10週で引っ張るだけ引っ張りまくった(10週目担当のオレに、上層部より課せられた最大の任務は実にこの“引っ張るだけ引っ張れ大作戦”なのであった。引っ張ったじぇ〜)兄妹疑惑の真相は!?吟花の突進一途愛の戦果は!?正岡理事長の低音ボイスと、たまに関西なまりの看護師長の濃ゆい絡みは!?一条さん次に何を言う!?ペーさんだじゃれはもう炸裂せぬのかあ!!(ドラマ見てない人にはちんぷんかんぷんですな。すまん)。そういえば監督さんが会議で『ラストシーンはなにがあっても海に行くのだあ!!』と叫んだはったなぁ。海辺
での大団円……。もう、どうなんの!?ワクワクしちゃうわぁ…(いや、知ってるけどさ)。暖流ファンの皆様、お楽しみに。
06/20/2007    道行考‐1
20070620191257
本日の打ち合わせの待ち合わせは大阪、梅田のお初天神境内にて。新しい芝居の企画立ち上げ、その道行き旅の最初にはふさわしいか。写真は近松門左衛門『曽根崎心中』のお初、徳兵衛の像。…未来成仏疑ひなき、恋の手本となりにけり。
06/14/2007    暖流考-2
『暖流』はメインライターが井上登紀子さんで、ほぼ8割方を
井上さんが書かれたのですが、あとの2割を森下直さん、
森脇京子さん、菱田の三人が週ごとに振り分けて書きました。
で、これを、なんとほぼ同時に作業開始した、のです。
プロデューサー氏はこれを「ショットガン方式」と呼んで
はりました。

連続ドラマですからねー。リレー方式で書くならわかるんですが、
各週月曜からの5日を、各週担当が一斉に書き始めるって、
「え?え??どういうこと??どうすんの、それ」と
おののきますわな、普通。
だって、前の週が今どうなってんのか、わからんもの。
だって、こっちが今、書いてる週の前の物語、向こうでも同時に
書いてはるんだから。
なんでこういうことになったかちゅうと、ズバリ
「時間がない」からで、一週ごとに台本が上がってくるのを
待ってられる状況じゃない、ってことだったのです。

ま、ところがですな。
なんせそういうの、慣れてないんだわ、私は。
森下直さんは、渡哲也さん主演の映画『誘拐』の脚本も担当していた
プロ中のプロで、私らなんかより格段に経験もある。ので、
会議で初めて会ったとき、「こういうやり方って、
難しいですねえ。僕、初めてです」って言い訳がましく言うと、
即座に「私も初めてです」と言わはりました。
つまり、そいだけ「すげえ難しい仕事」だったんだわ、という話。

しかしですな。
実は菱田は、とっても、幸運にも、非常に恵まれた状況で
書かせていただくことができたのです。

『暖流』は、森下さん、森脇さんが担当されていた回は
今はやりの企業買収だの株売買だのと、ふくざつー、な
展開が主で、それ相応の知識も、調査も必要だったのです。しかも
それを同時に進行させるということは、綿密なすり合わせ作業が
必要で、そりゃもう、私だったら「わかりません、調べられません、
勉強できません、会議苦手です、だから書けません!!」と、
ギブアップしてた事でしょう。
やはり女性は強い。
そんな複雑な作業を粘り強く推し進めた
お二人の精神力に敬意を表します(ちなみに森脇さんは
同じ時期、新歌舞伎座の脚本も書いてはりました。オレも
まったく同じ状態だったので、そのしんどい辛さ不可解さを
二人でかみ締めつつ、よくなぐさめ合ったものです。
だって二人とも「ショットガン方式」と「商業演劇」掛け持ち
してたんだから。死ぬかと思ったよ、ほんと)。

なんせ菱田は、「そういう難しー展開」が一段落し、基本的に
「恋愛がらみのあれこれ」という、具体的な取材はあんまり
必要のない(ま、経験は積んでますからな。小まめに。)、
最終週の前の、ようは「凪(なぎ)」のあたりを担当させて
もらったので、正直言って、書きやすかったのです。
・・・とかなんとか言いながら、実はグダグダしてしまったので
入稿がかなり遅れ、しまいにプロデューサーさんから
「・・・ショットガンにした意味ないですよねー」と叱られました。
すいませーんでした。
しかも、あんまり細部にこだわらない大味な性格なもんで、
自分の担当する回以前の展開をたまに無視したりしてたんで、
結局、メインの井上さんにちょこっと手直ししてもらったりで、
ほんとご迷惑おかけしました。
井上さん!!!ありがとうございました!!
こんなに難しいドラマを50回近くも書けるなんて、
やっぱりプロは違う。
あらためて自分の適当さを思い知った。

ちなみに、『暖流』の舞台「志摩病院」の外観は
神戸・元町にある「兵庫県公館」である。
で、ここはオレの自宅から歩いて10分ほどのとこである。
今日、ビデオであらためて見たが、「すげー病院」だな。
そりゃ、乗っ取られるわ、あんな病院だったら。
だって歴史建造物だもん。
オレんちの近くだけど・・・。

とりあえず、明日も、来週も、最終週も、お楽しみに。
よろしくです。






06/13/2007    二十年考-1
感慨深い話。

久しぶりに吉本新喜劇の中條健一さんと元町で会った。
とある、打ち合わせ。
1〜3月にうめだ花月にての新喜劇「チンピラエレジー」を
やってから久しぶりだった。
「本番始まったら顔出さずに、楽日にも来んでどういう
つもりや!?」と怒られつつ。
だって遠いもん、梅田。出て行くの億劫だったんだわさ。

「チンピラエレジー」では池乃めだかさんに客演いただいたが、
ご挨拶もせずままである。反省してます。
めだかさんが「久しぶりに演出家に舞台の動きを指示されて、
新鮮だった」と言ってくださってたそうで、ホッとした。通常の
新喜劇は、あまり演出があれこれ動きをつけないものなのです
(役者さんが自主的にバンバン動いていくのです)。

で、話の流れで、今年の秋、お笑いの聖地・ナンバグランド
花月(NGK)が開場二十周年を迎えるらしい。11月・12月は
その記念興行が目白押しだという。
そうかー。オレは新築すぐの時からあの劇場に出入りを始めたから、
あれが1987年だったんか。そういえば当時、吉本の会社の
人たちはみんな、でき立ての新しい劇場の床にタバコの灰が落ちたり
靴の痕がついたりしたら血相変えて掃除してはった。
林・ライオン・庄ノ助会長がまだご存命中で、そんなの見つかったら
「消される!!」という噂が囁かれておったのです・・・。
今でも鮮明に覚えてるが、楽屋口でモニターテレビを
眺めてたら、そばの公衆電話でなにやら大声で喋ってはった
横山やすしさんに「テレビやかましい!!消さんかい!!」
と、いきなり怒鳴られたことを思い出す。
ちょっとした自慢だ。

そうか・・・。
ええ!!?あれから20年経ったのか!!!
そうか・・・。
だから、今年の秋は、20年目なのか・・。

・・・実はこのことが、月日の流れは速いなあとか、そういう
ことではまったくなく、ほかにものすごーく、必要以上に
感慨深く感じてしまう、ちゃんとした理由があるんですが。

それはまだ明かせないので、も少ししたら、ここでちゃんと発表。

06/07/2007    乗越考−1
いろんな人がいて、書いたホンのことをいろいろ
言ってくれても、実のとこ誰も本当のとこはわからない。
「ヒシダのホンらしい」、って言ってくれても、
じゃあなにが、どこらへんが”らしい”のですかと
聞いても、誰もほんとのとこはわかってない。
まあ、それは当たり前ですが。
これまで書いてきた作品全部を見てる人なんかいないですし。

今年だって、6月までの半年で『チンピラエレジー(吉本新喜劇)』
があって、『かくも長き実在』があって、『くれない三度笠』が
あって、『負けてもイギョラ!』があって、あと、夏には
『踊るシジフォス!』がある。
これを全部見る人なんかいるわけないし、見たからって
「ヒシダのホン」を理解できるわけがない。

だけど人は言うんだな。なぜか。
「こういうところがヒシダのホンらしい」って。
それ聞いた時は、いつも「おー、ありがとうございます」って
お礼言いながら「他のを見てもないくせにウソこけっ」って
思ってますが。ええ。

では自分ではどうかと考える。おまえはわかっとるのか、と。
大小とりまぜて15年で3、400は書いてきたと思うが、
全部の底にあるのはなんぞやと。

「オーバー・カム」という言葉があります。
「ウイ・シャル・オーバー・カム」という歌があって、
これは1950〜60年代、アメリカで黒人の公民権運動が
渦巻いた時、活動のテーマソングとして歌われた曲です。
キング牧師という人がいて、この人が公民権運動のシンボル
でした。牧師というからには聖職者なのですが、それでも結構、
女性関係など派手だった人で、複数の愛人がいたらしく、
暗殺された前の晩も愛人と密会していました。愛人と宿泊した
モーテルの部屋から出たところを狙撃されたのですが、
倒れたキング牧師のそばにいた付き人は、とっさに
『ヤバイっ』と思い、キング牧師が持っていた「タバコ」を
隠したそうです。禁欲主義とされているキング牧師がタバコを
隠れて吸っていたのがバレるのは対外的にマズかったから、です。

話がそれました。
キング牧師の人間臭いところが好きで、関係ないことを
書きました。
「オーバー・カム」のことでした。

「オーバー・カム」というのは「乗り越える」という意味
だと思いますが、僕は、これまでどんな芝居も、この言葉を柱に
して書いてきたつもりです。
どんな時でも、どんな状況でも、どんな人間でも、
必ず最期に主人公がなんらかの「オーバー・カム」をする、
それがすべてに通じる共通点です。

愛人とイチャイチャしてて、隠れてタバコ吸い、最期はあっけなく
撃ち殺されたキング牧師の死に様が多少不恰好でも、
キングがなんらかの「オーバー・カム」をしたことは歴史の
絶対的な事実です。
みっともなかろうが不様だろうが、
僕は主人公が「オーバー・カム」してくれる物語、
それがなにより書きたいものだと、思っております。
(書いて渡したはものの、稽古や演出の過程でいつの間にか主人公
が”オーバー・カム”を捨ててしまった作品もいくつかあります。
僕はその数本は、絶対に自分のものと認めておりません。
台詞だの状況だのいくら変えられても気になりませんが、
そこだけは許せないことです)。

・・・山口母子殺害事件の遺族である本村氏の姿を見ながら、
僕は、なんとしても「オーバー・カム」しようとしている氏
が持つ、あの、強烈な強さや荘厳さを何万分の一でも持った
(持とうとする)主人公を描いて、いつかなんとしても
そんな作品を舞台に乗せたいと、強く思っています。

『踊るシジフォス!』の台本も上がり、まもなく稽古が
始まります。
さて、『踊るシジフォス!』の主人公(”平野の、やた丸”と
名付けました)には、どんな「オーバー・カム」を
させればいいのでしょうか。

今から夏まで、悩ん悩んで悩んでみようと決めております。




06/05/2007    千秋楽考−1
20070605073821
宝塚歌劇団月組バウホール公演『大坂侍』千秋楽。
おかげさまで御呼ばれでした。千秋楽で、キャンセル待ちのお客さん
が受付前にズラッと並んではるのに、申し訳ない気分では
ありましたが。出演者に身内がいるので役得ではあります。
けど、チケット4500円か(払ってないけど)。これ安いよな。
だって「くれない三度笠」が一階席10000円ですよ。
(特別席は13000円。初日見た時は御呼ばれだったけど。
まあ、書き手だから・・)。で、今月末の「負けてもイギョラ!」
が4000円。うーん。
一概に比較はできんのだが、やっぱり宝塚のバウ公演の、
あの中身と規模と内容で45はやっぱ安いと思った。
隣の大劇場は「エリザベート」やってて、そりゃあまあ、
もっとお高いけどさ。
ちなみに写真は、終了後に「出待ち」をなさったはるファンの
皆さんである。
平日の昼公演で500人呼ぶものな。
出待ちに行列できるもんな。
観光産業、だもんなあ。

終演後、身内と合流して話し込む。
まあ、姉弟でかなり突っ込んだ芝居の話をできるのは、
お互い一応プロでやってる身としては恵まれてるような気が
する。儲け話には一切ならないんだけど。
「大坂侍」はいわゆる「人情喜劇」だし、「くれない三度笠」も
「負けてもイギョラ!」もジャンルとしては同じである。
たまたま、そういうのが同時期にシンクロしたから、
比較分析も含めて話が長くなってしまった。
長くなったおかげで、8時から梅田でやるはずの
「踊るシジフォス!1615」の打ち合わせにえらい遅刻
した。どうもすいませんでした。
でも芝居の話をじっくりできる機会、最近なかったもんで・・。

「大坂侍」は9日〜15日が東京の日本青年館で
公演だそうです。

「踊るシジフォス!」の主演・サブキャスト俳優オーディション
は、6月17日、USJのMBSスタジオにて開催。
ま、詳しいことは「制作日記ブログ」でご覧下さい。
ちなみに「踊る〜」は前売りなんと2500円だ。
安い!!それに、小学生は無料!!
夏休みだからねー。遊びに来てください。

06/01/2007    生還そして初日考−2
這いずりながら帰還しました。

新歌舞伎座に劇場入りしますと、初日祝いのお赤飯と、
特別パンフレットを頂戴しました。
ありがとうございました。

開演前のご挨拶は、なかったです。新歌舞伎座の
社長様がご挨拶なさったので、私は無事にスルーできました。
ありがとうございました。

初日のお芝居は、無事に幕を降ろしました。
ありがとうございました。

お芝居終わり、休憩時に地下のレストランにて、初日恒例
(だそうです)の、スタッフ昼食会。えらーい人が回りに
いっぱいで、メニューも豪華会席膳でございます。
最初から最期まで一言も発さず、黙々と食べました。
ありがとうございました。

第二部の歌謡ショーも堪能・満喫いたしました。
個人的には昭和ヒットパレード「ブルー・シャトウ」が
ハートに響きました。ラストは大ヒット曲「珍島物語」、
”カムサハム〜ニダ〜”で、涙が一筋、頬を伝わりました。
さすがの歌唱力です!!
ありがとうございました。

終演後、楽屋にご挨拶に行きまして、
天童さんからお土産をいただきました。蜂蜜入り高級梅干、
天童よしみの「うち、歌が好きやねん!!」ロゴおよび
キュートな似顔絵入りの日本手ぬぐい、そしてよしみ印の
レターセットの三点盛りです。誠にレア、です。
ありがとうございました。

家に帰りましてメールチェックしましたところ、
「踊るシジフォス!」第1稿に関する反応はございません
でした。
ありがとうございました。

とことん疲れ切ったので、寝させていただきます。
ありがとうございました。


来年、東京に行きます。
よろしくお願い致します。
おやすみなさいませ。



06/01/2007    生還そして初日考−1
ご無沙汰しております。
今朝方、夜明け頃、無事『踊るシジフォス!1615』、
台本、脱稿いたしました。

眠い。ひっじょーに、眠い。
さあ・・・。お布団にと思うものの、
本日は大阪・新歌舞伎座にて
『天童よしも特別公演〜くれない三度笠〜』初日であります。
おめでとーございます。

で、こういう舞台のしきたりとして、初日の舞台裏で本番前、
書き手がキャストの皆様相手にご挨拶などせねばなりません。
で、初日のご挨拶回り、観劇のあと、よーっ、ぽぽぽん
ぽぽぽん・・てな手拍子打ったあと、劇場大幹部の皆様との
必殺のお食事会に出向かねばなりません・・・。
眠いわ、怖いわ・・・。

それではおやすみ・・・、いや、
行ってまいりやーす・・・。